ウィルス性急性結膜炎

ウィルス性急性結膜炎

ウィルス性急性結膜炎は、ウイルスが感染することによって起こる結膜炎です。結膜炎の中ではアレルギー性結膜炎と並んで、患者さんの多い病気です。
結膜が充血し、目やにが出たり、目の痛みや異物感などの症状がでます。一部を除くウイルスが原因で発症した結膜炎は、他の人に感染させる力が強く、時に家庭内感染や学校内の集団感染などの原因になります。

 

ウィルス性急性結膜炎の種類と症状

流行性角結膜炎
  流行性角結膜炎アデノウイルスという感染力の強いウイルスが原因で、一般にははやり目と呼ばれている結膜炎です。ウイルスに感染して1週間前後の潜伏期間を経てから発病します。ほかのウイルス性結膜炎よりも結膜の症状は強く、目ヤニや充血、腫れ、痛みも伴いますが、通常は発病後10日ぐらいで軽くなります。
結膜炎が治りかけるころに、角膜(黒目の部分)に点状の小さな濁りが出ることがあります。これはそのうち自然に消えてなくなりますが、濁りが瞳にかかるとそれが消えるまで視力が低下することもあります。また症状がひどい場合には、あとでドライアイになったり結膜にあとが残ることもありますので、眼科でしばらく治療が必要です。
小さいお子さんや赤ちゃんの場合には、急激に炎症が悪化しやすいので、注意が必要です。

咽頭結膜熱
  咽頭結膜熱〈いんとうけつまくねつ〉は夏かぜ疾患のひとつで、プールを介して流行することが多いのでプール熱とも呼ばれます。ウイルスに感染してから発病まで5~7日の潜伏期間があります。
のどの痛みや発熱を伴い、かぜのように全身がだるくなったり下痢をしたりします。発病から10日ほどでよくなってきます。
プールに入らない赤ちゃんにはあまり見られず、幼稚園児や学童に多い病気ですが、アデノウイルスは感染力も強いため、上の子が感染すると赤ちゃんにうつることもあります。

急性出血性結膜炎
  急性出血性結膜炎アポロ病)は伏期間が約1日と短いことと、鮮やかな結膜下出血を起こすのが特徴の結膜炎です。発病後1週間程度で治ります。角膜に濁りはでてきませんが、はじめのうちは目がとてもゴロゴロします。なお、結膜下出血が起きると白目がまっ赤になるので患者さんはビックリして慌てますが、出血はそのうち吸収されるので心配いりません。
最近では結膜下出血を見ることは大変まれになりました。

ウイルス性急性結膜炎の治療法

ウイルス性急性結膜炎に対しては、今のところ残念ながら特効薬はありません。感染したウイルスに対する抗体が体内で作られるのを待つしかありません。ウイルスに対する抵抗力をつけるため、休養を十分にとって体力をおとさないことが必要です。また、補助的に他の感染を起こさないために抗菌点眼薬や、炎症をおさえるためにステロイド点眼薬などを使用します。
なにより予防が大変に重要です。ほとんどが接触感染によるもので、特に手で触れたもので感染が広がるので注意しましょう。周囲の人に感染を広めないように注意する必要があります。

感染予防対策

ウイルスによる結膜炎と診断されたら、周囲の人に感染を広めないように注意する必要があります。他人へ感染させる恐れのある期間は、流行性角結膜炎や咽頭結膜熱では約1~2週間、急性出血性結膜炎では3~4日です。ウイルスは目に触れた手やハンカチなどから感染することがほとんどです。感染を予防するにはよく手を洗うことが重要です。タオルなどは家族と別のものを使い、お風呂は最後に入るようにしましょう。

  ●タオル、洗面用具などは家族のものと別にする。
  ●手を流水や石けんでよく洗う。
  ●休養をとって体力をおとさない。
  ●学校、幼稚園、保育園は医師の許可があるまで休む。
  ●人混みへ出かけない。
  ●医師の許可があるまでプールに入らない。


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