角膜・結膜疾患|アレルギー性結膜炎

花粉症

2019.01.24
花粉症 症状

粉症とは、毎年同じ季節にスギ・ヒノキの花粉といった特定のアレルゲンによって症状が出現する季節性アレルギーです。

もともと人の身体には細菌やウィルスなどの異物を排除しようとする「免疫」という働きが備わっており、本来ならば、花粉は人の身体にとってあまり害を及ぼさないものとして免疫が働かない仕組みになっているのですが、この免疫が花粉などのアレルゲンに対して過剰に反応することを「アレルギー」と言います。免疫反応が起こると組織に炎症が起こり様々な症状を引き起こすのです。

眼に関して言えば「眼のかゆみ」「充血」「目やに」「まぶたの腫れ」などの症状が現れます。
これは、眼に侵入した花粉に反応して細胞からヒスタミンが放出され、このヒスタミンが眼の知覚神経などを刺激して、強いかゆみや充血を引き起こすのです。

スギなどの花粉の飛散は1月から始まりますが、冬場は空気が乾燥しているうえに、エアコンなどの暖房によって更に乾燥しています。そして、パソコンなどデジタルデバイスを使用した長時間の作業。これだけ乾燥する環境が整っていると、普段は涙に覆われている健康な眼が乾燥し、ドライアイを引き起こす原因となります。
涙が不足している乾燥した眼では、眼に入った花粉やハウスダストなどのアレルゲンが涙によって十分に洗い流されず眼に滞在するため、いっそうアレルギー反応を起こしやすくなります。
1か月や2週間で定期交換するタイプのソフトコンタクトレンズを使用している人は、レンズを洗浄してもアレルゲンが残っていて、これが原因でアレルギー症状が悪化することがあります。

~九州の1年の花粉飛散時期の目安

花粉シーズン

室内では加湿をおこない、空調の風が顔に直接当たらないようにし、目薬で眼の乾燥を防ぐことが効果的です。頻繁に目薬を使用するとアレルギーを起こす事がありますので、事前に眼科医に相談することをおすすめします。

花粉症をお持ちの方は、花粉の飛散が本格的になる前(目安としてバレンタインデー)位までに目薬や抗アレルギー剤による治療を開始する初期療法が効果的です。

夏が猛暑であったり、暖冬になると、例年よりも飛散する花粉の量が増加したり、飛散時期が早くなる事があります。
アレルギーテストでアレルゲンを調べて知っておくと、早めの対策をたてやすくなるでしょう。